ロマンス詐欺の手口とは
ロマンス詐欺とは、SNSやマッチングアプリを通して行われる詐欺の1つです。
SNS上でのコミュニケーションを通して相手の信用を勝ち取り、指定した口座へ金銭の振込を行わせるという手口が主流となっています。
具体的に手口を説明すると、ロマンス詐欺はSNSを通して詐欺を行う対象に親近感や恋愛感情を抱かせ、十分に相手が自分を信用していると判断したタイミングで、投資などの儲け話や、お金を貸してほしいなどの相談を持ちかけるものです。
よく使用されるセリフとしては、「私達の将来の結婚資金として、一緒に投資を始めないか?」という誘いや、「あなたに会いに行きたいから旅費を送ってほしい」など、甘い誘い文句が多いという特徴があります。
SNSやマッチングアプリを通じたロマンス詐欺にご注意
近年、このSNSやマッチングアプリを通したロマンス詐欺の被害が急増しています。
警視庁の調べによると、男性では50代から60代、女性では40代から50代の年代の方が被害に合われるケースが多くなっているそうです。
こうしたロマンス詐欺を行う詐欺師が1番最初に接触するツールとしては、マッチングアプリやInstagram、そしてFacebookが多く、そこからLINEに移行して会話を重ねつつ、詐欺対象との信頼関係を構築していくのがよくある流れとなっています。
ここで重要なポイントは、ロマンス詐欺の被害者の7割以上が、投資を口実に金銭をだまし取られているという点です。
最初は恋愛関係から始まった間柄だったとしても、相手から投資の話が出てきた際は、1度ロマンス詐欺を疑うことが大切です。
とはいっても、恋愛感情や信頼感が芽生えてしまった相手に対して疑いを持つというのは難しいものです。
なので、まずはそうした状態になる前に「なにかおかしいぞ」という危機感を持つことが重要です。
ロマンス詐欺は相手の信用を勝ち取るために、全く別の人物を演じることがよくあります。
自己紹介の一環で送られてきた写真が魅力的だったとしても、実際にその人物とやり取りしているとは限らないということです。
そのため、長期的にやり取りしているのに実際に会うという話にならなかったり、会おうと誘っても断られたりする場合は、ロマンス詐欺の可能性が高いと言えます。
現代社会はAI技術の台頭により、誰でも容易に他者になりすますことができてしまいます。
ビデオ電話で相手の顔を知っているからと安心していたのに、最終的にはロマンス詐欺だったということもある程です。
詐欺師は、相手のことを信頼しているというあなたの優しさにつけ込んできます。
SNSを通して知り合った方がお金の話をしてきたら、まずはロマンス詐欺を疑うようにしましょう。