あたかも本物を装う「かたり商法」
かたり商法とは、保健所や市役所といった公的機関の人物を装い騙す手口を指します。
あたかも本物から電話があったと勘違いしてしまい、うっかり個人情報をしゃべってしまう人も少なくないでしょう。
電話からは本物なのか偽者なのか、瞬時に判断が難しいとされています。
そんな中で問い詰められるような内容の話しをされると、誰でも不安感でいっぱいになるのが人というものです。
そういった人間の心理を悪用した商法となっています。
中には実際に自宅へ訪問して騙す、大胆不敵な手口も少なくありません。
制服やバッチなど、本物にそっくりなものを用意し、人々を騙すという悪質なやり方であるため完全なる詐欺といえます。
こんな人物には要注意
こんな人物には要注意、として挙げられるのが、極端に早口でしゃべる人間です。
やましい気持ちを持つ人は、必然的に早口になる傾向があると言えるでしょう。
また役職や公的機関の名前を誤魔化すため、最初の部分だけ矢継ぎ早に話す場合も少なくありません。
話の中身で電話の相手を不安にさせるため、全体部分をややぼやけたように話す場合には要注意です。
直接自宅にやってくる場合には、「~~の方から」という場合も挙げられます。
「~~の○○です」と言い方をせず、あたかも依頼されてきたような言い回しを行う
これは公的機関に確認を取らせないという手口で、詐欺犯ならではのあくどい考え方と言えるでしょう。
必ずといっていいほど使われるフレーズ
謳い文句として必ずといっていいほど使われるフレーズも中には存在します。
その一つが「~~が義務付けられています」という言葉です。
話を聞いた人が「知らなかった」というと、設置忘れによる罰金などを話し、さらなる不安を与えます。
もちろん設置の義務も罰金も、全て作り話なので注意が必要です。
また点検を装い、わざと傷をつけたり汚したりする場合も多いとされています。
「この部分は直したほうがいい」「もうすぐ壊れる」といった、架空の話で騙すのが主な手法です。
もちろんれっきとした詐欺ですので、しっかりと立ち向かうようにしましょう。
被害にあってしまったら
うっかり犯人の手口にはまり、詐欺の被害にあってしまったら、まずはすぐにクーリングオフ制度を活用するようにしましょう。
購入して8日以内であれば、問題なく契約破棄や返品が可能です。
期間内であれば工事後でも解約が出来るため安心と言えるでしょう。
もしクーリングオフ後に気づいたのであれば、被害届や消費者契約法に則った対応を行うようにしましょう。
各地方にある消費者相談センターなど、早めに不安を拭えるような電話をすることをおすすめします。