マルチ商法とねずみ講の違い

詐欺師

似たようで少し違う二つの手口

マルチ商法とねずみ講は似たようで少し違います。
しかし、どちらも人を騙すような格好になるため、関わりを持たないのが一番と言えるでしょう。

ねずみ講とは名前の通り、ねずみのように無限と会員を増やす形でお金を稼ぐ手法です。
しかし、実際に利益が生まれるのは、ピラミッド上でもごく一部の人間となっています。

マルチ商法は商品やサービスなどを元に、子会員を増やして報酬を得る方法です。
報酬を得る以外にも、利用者が得をする部分がいくつかあるのも特徴の一つと言えます。

ねずみ講は犯罪

ねずみ講はマルチ商法とは異なり、れっきとした犯罪です。
その理由として、実態がほとんど空洞状態にある、というのが挙げられます。

ねずみ講の中では商品販売の実績もなく、あくまで架空の取引や金品のみを扱います。
そのため、無限連鎖防止法として厳しく取り締まられるため注意が必要です。

詐欺だと知りながら利用している場合にも、ねずみ講に参加している人は全て法律で罰せられます。
罰金刑以外にも懲役刑になる場合もあるため、絶対に行ってはいけないと言えるでしょう。

マルチ商法は何故犯罪ではないのか

マルチ商法が犯罪ではない理由として、ねずみ講とは違い商品販売によって報酬を得るというのが挙げられます。
ピラミッド式で運営しているケースが多いですが、横とのつながりで利益を得る場合もあり、ねずみ講とは少し違った面もあると言えるでしょう。

しかし、扱う品物によっては、商品価値が全くないケースなど、金品の取引であることが明白なケースもあります。
この場合、ねずみ講同様に法律で罰せられる場合もあるため注意しましょう。

また法律という観点から述べると、ねずみ講は無限連鎖防止法として特商法に違反をしているのに対し、マルチ商法は法に則った連鎖販売取引という形で運営されています。
会社によっては手口をごまかし、特商法に触れる経営をしている場合もあるため、入会時にはよくチェックをしておくことが大切です。

手口に引っかからないために

どちらの手口にも引っかからないためには、甘い誘い文句についていかない強い心が大切と言えます。
どんなに良い条件を掲げられても、現実的におかしいと思えば詐欺の可能性が高いため、注意を払うようにしましょう。

数年間連絡を取っていなかった知人からの連絡に関しても、ねずみ講やマルチ商法に誘い出すための口実の可能性があります。
絶対に一人で向かわず、友人などと一緒に食事へ行く事をオススメいたします。

マルチ商法であっても、長時間拘束して説明する場合や、契約目的を隠しての話は法律で禁止されています。
食事を行う際、見知らぬ人間は話に関わってきた時には、毅然とした態度で断るようにしましょう。