今では当たり前になったコンビニコーヒー

コンビニのコーヒーの魅力について

コンビニのコーヒーの元祖は2007年のサークルKのものでした。
その後2009年にミニストップがコーヒーサービスを始めると、後を追うようにコンビニ大手もコーヒーサービスを始めました。

導入されたコンビニコーヒーが定着してきたのは、2014年頃です。
2013年に比べて売り上げが倍増しています。
2014年には7億杯のコーヒーが飲まれた計算です。

セブンイレブンでは、1980年代からサイホンタイプのコーヒーを提供していましたが、オペレーションシステムが十分ではなかったこともあって、ドリップ式やカートリッジ式を経て今のSEVEN CAFÉになっています。

機器の製造をしているのは富士電機です。
日本製のメーカーを採用している会社はセブンイレブンだけです。

ローソンのコーヒーサービスの特徴

他のコンビニでは、セルフサービスシステムであるのに対して、ローソンでは店員がコーヒーを入れてくれます。
コンビニの店員は非常に忙しいものですが、お客とのコミュニケーションを維持する意味で敢えて行っています。

結果として、ローソンは売り上げをアップさせることに成功しています。
ローソンのシステムは機械操作に明るくない高齢者にも人気を集めています。
まさにキャッチコピーである街のホットステーションとなっています。

大手カフェチェーンとの関係

コンビニコーヒーの盛況ぶりに、大手カフェチェーンは驚きを隠せませんでした。
2015年にはコンビニコーヒーの総売り上げはスターバックスやドトールの売り上げを抜いてしまいました。

しかしながら、利用者の方もそれぞれのコーヒーを使い分けている部分がありますので、完全にコンビニコーヒーに置き換わった訳ではありません。
大手カフェチェーンのコーヒーは時間をかけてゆっくりとお話をする時などに利用されることが多く、一方でコンビニコーヒーは忙しい仕事の合間や移動中に飲まれることが多かったからです。

コンビニコーヒーは大きな成功をあげた商品であると言ってもいいでしょう。
しかしながら、これはコンビニ商品が全ての小売を支配することを意味している訳ではありません。

コンビニコーヒーの後に販売された、コンビニドーナツはそれほど大きなヒットにはなりませんでした。
この理由としてはドーナッツは市場規模が少ないことが挙げられます。
一方で、唐揚げなどのホットスナックは大きな成功を見せています。

顧客のニーズを見破ることがヒットにつながります

コンビニ商品として採用する場合には顧客のニーズをしっかりと分析できているかどうかということはとても大事なことです。
それをしっかり把握できれば、引き続きヒット商品を生み出して行くことが可能にあるはずです。