電子書籍のビジネスモデル

電子書籍

ネット時代の到来が与えた影響

インターネットの接続環境やPC、スマホ、携帯などが広く普及している昨今では、手書きの書類が廃止され、デジタル化されるケースも少なからず見受けられます。

一般的な企業のオフィスでは、事務作業の効率を上げ、スピードアップを図るために、そのような対策が講じられるケースがめずらしくありません。

現在では、社員一人ひとりの机にデスクトップ型パソコンが備え付けられ、WordやExcel、PowerPointなどといったMicrosoft Officeのアプリケーションソフトを使って文書作成や表計算、プレゼンテーションの準備などの業務に取り組むオフィスが数多く存在します。

手書きから機械入力へと変更することにより、データーのインプットや修正、削除、更新、検索、保管、廃棄などといったさまざまなアクションを起こす際に、必要となる時間やエネルギー、コスト、スペースなどが少なくて済むという時代になりました。

紙媒体からPC媒体への移行は書籍販売のビジネスモデルにも大きな変化をもたらしています。
今回は、電子書籍ビジネスについてご紹介しましょう。

国内電子書籍市場の拡大

時代の流れは、ビジネスシーンだけではなく、プライベートの場面でも多大な影響をもたらしているようです。
例えば、スマートフォンやタブレット端末が普及したことにより、電子書籍を利用するユーザーが増えてきていると言われています。

電子書籍の場合には、書籍、雑誌などといった紙ベースの媒体とは違って、コンパクトで軽量な機器の中に、膨大な情報を収納して、さまざまな場所や時間に於いて、気軽に検索し、利用することができるというメリットが存在します。

国内の電子書籍市場は順調に拡大してきており、今後の動向やビジネスモデルの変化する方向性、あるいはそれらの変化によってもたらされるビジネスチャンスなどに注目が集まっています。

新聞や雑誌、書籍などといった紙使用の媒体から、電子書籍へと事業モデルを変更することにより、製品や価格、流通、販売促進といったさまざまなシーンに於いて、多様なビジネス活動を展開できるようになりました。

取捨選択できる

新聞や雑誌などの場合、消費者一人ひとりの適性やニーズ、希望条件にかかわりなく、一個の媒体を丸ごと購入することが必要とされ、その利用方法は活字を読むというスタイルに限定されることとなります。

電子書籍の場合、記事単位でのばら売りや、画像や動画、音声などといったものと連動させたサービスを提供できるのです。

また、紙媒体は屋外に設置された店舗やネットショップなどで販売することが必要とされます。
電子書籍であれば、ダウンロード販売や特定のエリア、端末を対象とした配信をすることができるという利点があります。

あらかじめターゲットを絞ったビジネス展開ができることが、電子書籍のメリットと言えるでしょう。