スマホの通信料金節約
昨今では、ネット接続環境が整えられ、スマホや携帯、PCなどの利用者も多くなってきております。
スマートフォンの通信料金を節約したいと願ったり、経済的な事情から倹約する必要性に迫られたりしている人も少なからず見受けられます。
できるだけコストを抑えたいと考えている方にお勧めしたいのは、リーズナブルな価格帯で販売されているSIMカード。
手軽に購入できるため、こちらを利用するのが良いかもしれません。
こちらのカードは、年々、低価格化が進んできておりますので、これから先の見通しも明るいのではないでしょうか?
ビジネスモデルという観点から見ると、果たして利益があるのかと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
疑問を解消するために、SIMカードの値段を設定するプロセスについて、ご説明したいと思います。
通信回線の卸値が設定される経緯
まず、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクなどは「MNO(移動体通信事業者)」という名称で呼ばれ、3GやLTEといった、通信に利用する周波数が、国から割り当てられています。
電波は、言うなれば各携帯電話キャリアの寡占状態にあるため、新規に通信事業を行いたいという企業が登場したとしても、業界に参入することができないという問題が発生します。
通信業界で特に多くのシェアを占めているNTTドコモでは、NTTコミュニケーションズ、日本通信といった企業へ回線を貸し出して、擬似的な通信事業を展開しているということです。
上述したように、借り受けた回線によって通信事業を営んでいる会社のことを、「MVNO事業者」と呼びます。
MVNOの「V」は「バーチャル」の頭文字で、「擬似的」、「仮想」といったニュアンスを表します。
NTTドコモとMVNO事業者との間には、卸問屋と小売業者のような関係性があることを覚えておきましょう。
SIMカードはまだまだ安くなる
さて、SIMカードの前提となる通信システムを理解することができたとしても、設定される回線の卸値に関して、疑問を持たれている方も少なくないでしょう。
2010年度から、総務省では電波を公平に利用したり、通信料金の低価格化を図ったりするという目的から、同省が公表したガイドラインにしたがって、接続料金の算定を行うことを義務付けています。
今のところ、このような回線の貸し出しを行っているのは、NTTドコモ一社だけです。
しかし、届け出をしていることから考えると、原価を大幅に上回る卸値を設定することはできない状況にあります。
このような状況の中でMVNO向けに大幅なパケット接続料引き下げを実施。
料金改定について、既に総務大臣に対して届け出を行いました。
既に認可を受けており、料金削減が始まっている段階です。
NTTドコモでは今後もパケット接続料の値下げに対して注力する姿勢を見せていると言われています。
大幅に安くなったと言われるSIMカードですが、さらに接続料は安くなるのではないかと考えられています。