業界内でも比較的好調な成績を残すコメダ珈琲

コロナ禍でも成績を残したコメダ珈琲の強さ

コメダ珈琲は名古屋発のカフェで、全国でチェーン展開を行っています。
レトロなログハウス風の店内やベルベット仕様のソファが特徴で、老若男女問わず人気があります。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、カフェをはじめとした飲食店が多大なる影響を受ける中、コメダ珈琲は業績を落とすことなく利益を出し続けることができました。
なぜ、コメダ珈琲がコロナ禍を業績悪化することなく乗り切れたのかというと、そこに秘訣がありました。

それは立地です。
コメダ珈琲の特徴の1つに、ゆったりと寛げる広い店内があります。
席間を広く取り、ゆったりとしたスペースを確保するためには、駅前などの狭い空間ではなく郊外の広い土地を選ぶ必要があります。

そのため、コメダ珈琲の店舗は生活道路沿いやロードサイドなどの場所に出店することが多く、郊外であるため駅前の繁華街と比較すると家賃を抑えることができます。
コロナ禍で集客がうまくいかない飲食店を苦しめたのは、月々支払う家賃です。
コメダ珈琲は比較的家賃の安い場所に店舗を展開しているため、そうした支出のダメージを最小限に抑えることができたのです。

また、顧客層の違いも大きな理由の1つとされています。
一般的に繁華街や駅前に出店しているカフェの顧客層は、その周辺の企業に勤務するサラリーマンが多いとされています。
コロナ禍において在宅ワークやリモートワークが増えた中では、客足が大幅に減り、利益が下がってしまったお店が沢山ありました。
その反面、コメダ珈琲のメインターゲットは店舗の周辺に住んでいる住人なので、遠方に外出できなくなった人たちが近場のコメダ珈琲に息抜きに来るというサイクルを生み出すことができたのです。
こうした立地とターゲット層の違いが、コロナ禍における業績維持・身長に大きな影響を与えたのです。

注目したいコメダ珈琲の戦略

コメダ珈琲が実行している戦略の中でも大注目なのが「逆見本詐欺」です。
SNSでも話題となっている「逆見本詐欺」とは、メニューに乗っている見本品よりも、明らかに高クリスティーナ商品が提供されることです。
見本と現品が大きく違うことでクレームが出ることの方が多い中、見本よりもボリュームのあるしっかりとした商品が出てくる点が、顧客に大受けしているというわけです。

その他にも、多種多様なメニュー展開にも注目したいところです。
コメダ珈琲のメニューはカフェメニューだけでなく、モーニングや軽食、そしてデザートまで幅広いバリエーションを誇っています。
そのため、モーニングからディナーまですべての時間に対応することができるようになっています。
コメダ珈琲にはアイドルタイムがないと言われているのは、こうした豊富なメニューのおかげと言えるでしょう。