スマホアプリを使ったビジネスモデル
課金ビジネスを考えるにあたり、大前提となるのはスマホアプリの変化です。
最近では、インターネットの接続環境がさまざまな場所に整備され、パソコンや携帯電話、スマートフォンなどといったIT機器が広く普及してきています。
IT化が進んだ状況の中で、スマホ向けのアプリケーションを開発して、市場で流通させる人も少なからず登場しました。
市場へ流通させるというアクションは、必要な知識、技術さえ有していれば、比較的容易に起こすことができるそうです。
しかし、アプリを利用して収益に結び付けるのは、たいへん難しいと言われています。
アプリ開発および販売の難しさについてご説明しましょう。
現在では、リーズナブルな対価が設定されたり、無料で利用することができたりするアプリケーションが数多く存在し、多数のユーザーに親しまれているというのが実情です。
一見すると良い風潮のように見えますが、販売者側からすると問題点があります。
値段の高いアプリを購入することに対して、強い抵抗感を持っているユーザーは数多く見受けられます。
つまり、アプリによる収益を上げるためには、それなりの工夫を凝らすことが必要になりそうです。
有料アプリの売れ行き悪化を打破する
スマートフォンのアプリ市場において、一番メジャーなビジネスモデルと言えば、ダウンロード課金のシステムを挙げる人が多いことと思われます。
一つひとつのアプリに値段を設定して販売し、ダウンロードされる度に、利益が発生するという仕組みになっています。
ただし、このようなビジネスモデルであるApp StoreやGoogle Playなどをチェックすると、有料アプリで収益を上げるのが難しい状況になっているのです。
アプリ市場は、参入する際のハードルが低いために、開発者同士で値下げ競争が発生し、低価格化が進展しているという状況があると考えられています。
一本一本のアプリが安い値段で販売されるようになってきている上に、マーケットへ所定の手数料を納入する必要があることを考慮に入れると、このビジネスモデルだけで収益を得るのは、かなり難しいと言わざるを得ないでしょう。
しかし、道がないわけではありません。
広告収入や課金システムによる利益
低価格が進んだ結果、無料のアプリケーションも少なからず登場してきています。
先ほどご紹介したマーケットの内、Google Playでは特にその傾向が強く、App Store以上に、有料アプリによる販売から無料アプリによるビジネスモデルへと変化を遂げています。
無料アプリによって稼ぐ方法は大きく分けて2つ。
広告収入と課金システムです。
前者は無料アプリに広告を掲載するものです。
広告を閲覧ないしはクリック、商品購入したユーザーのおかげで成り立つビジネスです。
ビジネスモデルとしては比較的導入しやすいかもしれません。
一方、後者は課金という性質上、ゲーム自体に中毒性が求められます。
とにかく面白い作品を作ってユーザーのハートを掴むこと。
たとえば、「パズル&ドラゴンズ」は成功事例のひとつだと思いますが、ゲームの面白さがビジネスモデルの結果に大きく関係しています。
どの方法で収益を上げるにせよ、面白くなければ意味がありません。
アプリ開発の際は企画を組むことから始めましょう。