信頼と実績
不景気に強いビジネスモデルというのはビジネスにおいては理想ともいってもいいかもしれません。
このようなモデルをつくるのは簡単なことではありませんが、一度つくってしまうと、それは強固な収入源となっていきますので、ビジネスをする人にとっては重要なことといってもいいでしょう。
まずは、市場を占有するようなビジネスモデルを構築するといったことが考えられます。
占有といっても独占するというのは現代のビジネスにおいては不可能でしょうが、市場のかなりの部分を占有できれば、価格決定権といったようなものも入手することができるようになるので、不景気でも強いビジネスとなります。
大企業といわれるような企業が不景気でも強いのは、市場においてかなりの部分を占有しているからといってもいいでしょう。
不景気に強いのは信用を得ている企業ということもいえます。
不景気ということは、物の売り買いが少なくなっているということですから、信用のない企業に仕事の依頼や、商品やサービスの発注はきません。
この信用を得るためには、それまでの実績が重要なものとなりますから、信頼されるような仕事を継続的にやってきたかということが重要になります。
衰えないビジネスに
ここで重要なことは、いい仕事をしてもそれが単発ではそれほど信頼されないということです。
特に不景気のときの仕事の依頼は着実に仕事をこなすことが求められますから、継続して、いい仕事をすることが求められることになります。
そして、シンプルなことをするといったことも不景気に強いビジネスモデルとなります。
シンプルというのは、さまざまなことに対してです。
物作りがシンプルであるというのもそうですが、組織がシンプルになっているというのも不景気には強いことになります。
複雑な組織になっていると責任の所在が不明確となってしまって、だれも責任をとらなくなってしまうようにもなってしまいます。
物作りがシンプルですと時間も短縮できますし、品質もばらつかなく安定した物作りができるようになるのです。
ことわざにもあるようにシンプルイズザベストというのは不景気のときでこそ発揮される言葉といっていいかもしれません。
このように不景気に強いビジネスモデルというのは、難しいことが出来るということが重要なことではなくて、シンプルにすること、それを継続して信用を得ることといったことが重要といえます。
このことはビジネスにおいては基本といってもいいかもしれません。