プレゼント商法とは
従来から日本でよく行われており、最近ネットショップなどでよく行われているビジネスモデルの一つに、商品券や金券のプレゼント商法があります。
この商法は、商店街の商店やネットショップなどで、買い物で換金できる少額の商品券を1回、あるいは複数回に分けて利用客にプレゼントし、少しでも多くの利用客に自分の店でより多く買い物をしてもらおうという商法です。
私も最近、この商法に実際に触れる機会がありました。
あるイベントで大手のネットショップで使える商品券が500円分当たるというので応募したのですが、当たった商品券は500円分と言いながら500円丸々のものではなく、100円×5に分かれた少額の商品券を束ねたものでした。
「何回もお客様に商品を購入してもらって儲けましょう」という戦略が透けて見えるような商品券のプレゼントでした。
私はこの大手のネットショップでよく買い物をしているので、予約していた商品をすべて注文し直すなどして、あっという間にすべて使ってしまいました。
しかしその代わりに購入した商品が一つ増えたり、購入した商品の金額が上がったりしたので、この商品券をプレゼントした大手のネットショップにとっては、業績のアップに確実につながっただろうと思います。
こういった商品券や金券のプレゼント商法は、ネットショップだけではなく、デパートなどの新規開店の際にもよく見かけられます。
商品券を配り集客に繋げようとする手法
デパートなどのテナントに入っているアパレル系の店舗では、新規開店の際に自分の店で使うことができる商品券を配ったり、福引きの商品などにして集客につなげようとしています。
また、日本全国にある多くの商店街が、お得な前売りの商品券を販売しています。
こういった商店街では、商品券を前売りで購入すると、普通に買い物をするよりもお得に買い物ができるようにしています。
例えば、2000円分の商品券が1800円で購入できたりします。
最近は商店街だけでなく、全国チェーンのコンビニでもこのような商品券を販売するようになりました。
ちなみにこれらのコンビニでは、プリペイドカードという形で商品券を販売しています。
こういった前売り商法は、映画館の映画鑑賞チケットや、コンサートなどの前売りチケットでもなじみの深いものだろうと思います。
外資系資本のショップでは、もっと大胆なプレゼント商法を展開して、新聞やテレビで話題になったこともあります。
したたたかなビジネスモデル
以前、銀座に新規開店したあるフランス系資本のジュエリーショップでは、開店記念のプレゼントとして、訪れたお客にダイヤを配ったことがあるそうです。
このショップのねらいは、お客に配ったダイヤを自分のショップに持ち込んでもらい、多くの客にペンダントやリングなどのジュエリーに加工してもらって
業績を伸ばすことにあったそうです。
こういったフランス資本のジュエリーショップのビジネスモデルは、なかなかにしてしたたかな商法だと、ある新聞のコラム欄で評価されていたこともあります。