銀行業界について

3つの業務を請け負う

銀行というと、お金を管理する場所と思われがちです。
銀行に、お給料が振り込まれるといった人も多いのではないでしょうか。

しかし、銀行の業務はお金に関すること以外にもあります。
今回は、まず主な3つの業務をご紹介しましょう。

まずは預金業務です。
口座の開設してもらい、その預金を運用しているので、お金を預けることも投資活動になります。
今は低い金利ですが、預金運用で金利分を戻すという仕事もあるのです。

貸付業務も大事な仕事です。
預金を元金にして、企業や個人に融資をします。
やがて、利息を得られるので、利益はそこからです。

しかし、返済が遅くなったり、何等かの事情でできなかったりすることもないとは言えません。
そこで、審査や調査を行い、クリアできた企業や個人に貸し付けをするのです。

為替業務もあります。
銀行の為替は、振り込みや送金のことです。
わかりやすく言うと、皆さまが良く利用する公共料金などの口座振替や自動引き落としのことを言います。

銀行の種類はさまざま

銀行の種類をご紹介します。
まずは日本銀行です。
皆さまが使う貨幣や紙幣を発行する、日本で唯一の銀行になります。
発券銀行や政府の銀行などと呼ばれることが多いです。

通貨価値の安定性を管理し、国内の金融政策にも関わります。
やりとりは個人や企業ではなく、銀行のみです。

政策金融機関もあります。
日本政府出資の銀行で、具体的に挙げると、日本政策投資銀行などです。
民間企業ではできない融資のサポートなどをします。

ゆうちょ銀行もあります。
国営だった郵政事業が2006年に民営化になった結果、発足した民間企業です。
郵便貯金を引き継いだため、日本最大の預金高になっています。

メガバンクや都市バンクもあります。
三菱UFJ銀行などの大手銀行3行は、メガバンクと呼ばれています。
都市銀行はりそな銀行などの4行でグループとして、海外にも及ぶ大きなビジネス展開をしているのです。

地方銀行は全国地方銀行協会の会員である銀行を言い、大規模、中規模の都市に本店があります。
第ニ地方銀行は第二地方銀行協会の会員になっている銀行を言い、元々は相互銀行でした。
その他に、信用金庫や信託銀行などもあります。
また、インターネトで取引するネット銀行もあるのです。

銀行は転換期

テクノロジーの開発が激しい昨今、銀行は転換期になりました。
支払いシステムが開発され、スマホ払いやLINE PAYなどに代表されるフィンテックもはびこっています。
また、インターネット上の通貨であるビットコインやキャッシュレスも動きも著しいです。
そんな中で、メガバンクの人員削減や店舗が削減もあります。

しかし、銀行がいらなくなったというわけではないのです。
銀行のあり方を変えようという動きが出ているのでしょう。
AIやロボットを活用して、新しい形の銀行を目指しているのです。