食品業界について

3つの業務に分かれる食品業界

食品業界は、消費者に食品が行くまでの一連の流れを支えている業界です。
主に3つの業務に分けることができます。
一つ目は原料などを生産して加工する生産と加工、二つ目は社会に食品を流通させる卸売業です。
さらに、三つ目は消費者に食品を販売する小売業になります。

この3つについて、さらに詳しくご紹介します。
食品業界の特徴がよくわかるでしょう。

生産、加工業は社会のニーズを調べる

生産は社会が何を必要としているのか、調べることが最初の仕事です。
そして、できた商品を梱包します。
この過程の中に加工業務があるのです。

食品の品質を良いものに保つ「品質管理」も大きな仕事です。
このように、食を安全に人々に届ける中間にある業務が「生産、加工」でしょう。

卸売業は世界に通じる業務

卸売業は、世界に目を向けた業務といえます。
なぜならば、最近は海外の商品を買って、日本で売る輸入業が増えているからです。

元々は、生産者と小売業者の間に入り、小売店が店に置きたい商品を卸す、また、生産者が買ってほしいと願う商品を小売店に買ってもらう仕事が主でした。
その仕事が国内市場のみでなく、海外市場にも進出しているのです。

小売業と外食業について

小売業はスーパーマーケットやコンビニなどで、実際に消費者が商品を買う場所です。
近年はネット通販が盛んになっているので、市場価格などが下火になっていました。

外食業は大企業経営の店舗から、個人経営の小さな店などがあり幅広いです。
人々の趣味や嗜好に合わせて、複数の店舗をもっている大手の店舗が多いでしょう。
流行に乗らなくなり、売り上げが低くなっている店は閉店させて、新しい店舗を開店させるというやり方で経営している大手のお店もあります。
また、人気のないメニューをやめて新しいものを、考え出すと大型店も多いでしょう。

食品業界の今後はどうなるのか

現在、食品業界は伸びています。
人は食べないと生きていけないので、食品業界は求められている業界です。

訪日外国人が増えているため、国内の市場はずっと伸びています。
また、日本食ブームで世界に日本食が認められていることから、逆に海外に目を向ける企業もあるのです。

ただ、自分の国で食べるものは自国でつくるという食料自給率が減っています。
カロリーベースでみると、日本の時給率は約38%なので、半分以上は輸入に頼っていることがわかるでしょう。
そのため、食料品のメーカーは円安の影響に左右されます。

しかし、ここのところのコロナウイルス感染の騒ぎで、外食産業が痛手を受けています。
感染防止のために営業ができないからです。
逆に、スーパーなどの小売店は自粛で外出できない人たちが、連日訪れるために、物はよく売れています。
このように、社会の状況で様々な変化が起こる業界なのです。