マルチ商法の手口
マルチ商法とは、ある商品を元に第三者へと販売を行いながら、同時に会員として勧誘を進める手口です。
会員として得られた場合、商品を進めた人間に報酬が贈られます。
マルチ商法という言葉を聞くと、ほとんどの人が毛嫌いすると言われています。
その理由としては、商品のことよりも会員を増やすことに夢中になり、人目をはばからず勧誘をする姿が見え隠れするからです。
会員を増やそうとする人のほとんどは「大丈夫、絶対に儲かるから」「誰でも稼げるから」といった甘い誘い文句を並べます。
もちろんこれらは皮算用であり、本当に稼げるのはトップ会員のごく一部であるのは明白です。
扱う品物
一般的なマルチ商法で扱う品物は化粧品や浄水器など、普段から使えるものなどがあります。
中にはアトピーや肌あれなど、女性の不安材料を拭うための商品を扱っている場合も少なくりません。
近年増えつつあるのが、情報商材と呼ばれる電子書籍です。
インターネットで販売されているのだが、実態のないアイテムであるため、マルチ商法だと気づくのが遅れるという方も多いでしょう。
そのほか、学習商材や英会話商材など、以前から扱われている品物もあります。
ご自身だけではなく、ご両親の世代などでも、この手の商法について詳しい方も少なくないはずでしょう。
こんな人々に注意
こんな人々に注意、という例としては、突然自宅へ電話がかかってくるケースが挙げられます。
昔の友人から「久しぶり、元気にしている?」という話で連絡があり、「たまには食事でも」と誘われるパターンです。
久しぶりに会うということで楽しみに行くと、そこには見知らぬ人物と話す友人の姿が、というのが手口の一つです。
昔話はほんの数分だけで終わり、あとはマルチ商法の勧誘が始まるので注意しましょう。
中学や高校時代、まったく絡みの無かった人間から話掛けられる場合も少なくありません。
もし同様の手口にひっかかったら、周りの友人などに注意勧告を促しましょう。
同窓会名簿などが流出している可能性もあるので注意しましょう。
SNSの悪用も
最近ではSNSを使ったマルチ商法の手口が明らかにされています。
カラオケオフ会や飲み会などを開き、そこに集まった人からピックアップするという手法です。
連絡などを皆で交わしたあと、個別で連絡を取り、説明会やセミナーへ招待されます。
その中で「同じ手口を使って仲間を増やそう」と甘い言葉を並べ、会員としておびき寄せる、という悪質な手口となっています。
以前まではある程度お金に余裕のある年代に被害が多かったマルチ商法。
しかし、現代では10代から20代といった若者を対象に狙われている
中には学生ローンを組み、多額の借金を背負うケースも少なくありません。