あなたの家にも訪れる点検商法
突然自宅にセールスマンがやってきて行われるのが点検商法というものです。
万が一災害があったときに大変、と不安をあおるのが典型的な例だと言えます。
点検といっても本当に行っているケースは少ないのがほとんどです。
そもそも専門的な知識が無い人間が行っていることが多く、鵜呑みにしてはいけないと言えるでしょう。
相手は言葉巧みに詐欺へと引っ掛けようとするのが手です。
あらかじめ警戒をしていても、次から次へと言葉を変えて騙すので注意しましょう。
心理的な不安をあおる手口
点検商法は心理的な不安をあおる悪質な手口が特徴です。
このままでは○○になる、とまるで本当に問題になりそうな事をつらつらと並べてくるため、毅然とした態度で断るようにしましょう。
冷静に考えればありえない内容であっても、不安でいっぱいの人にとっては全てを真に受けてしまうことも少なくありません。
こちらから質問をしていなくとも、家の中を全て見て周り問題点を発掘してくる場合があるので、すぐに返ってもらうような態度を見せるのが大切です。
悪質な場合だと、点検をした数日後にまたやってくるケースも多いとされています。
「あの時話した通り、ここの部分がひどくなっている」と大げさに話を盛ってくるので、なるべく無視するようにしましょう。
なぜ問題視されるのか
点検商法が問題視される理由として、まったく必要性の無い工事や点検を行うから、というのが挙げられます。
専門的なスタッフがしっかりとチェックするのではなく、あくまで詐欺にはめるための口実でしかありません。
また工事や契約に関する金額も、通常よりも数倍という金額で請求される場合があります。
場合によっては点検時勝手に工事を進めた、という悪質な例もあり、法外な金額を請求されることもあるため注意しましょう。
何よりも相手に対し、善意を持って行動している、という姿に映ってしまうことが原因だと言えます。
詐欺被害にあったと思うのは、多額の工事費用を支払ってからであるため、後の祭りと嘆く人も少なくありません。
しっかりと断る気持ちを
点検商法としてセールスマンが訪れたら、しっかりと断る気持ちを出すようにしましょう。
家の中に入れてしまっては断りづらくなるため、玄関の段階で帰ってもらうようにするのが一番です。
自宅の中に入れてしまった場合には、とにかく工事や交換を行わないと突っぱねるようにしましょう。
脅すような言い方をされたらすぐに110番をする態度も見せるのが大切です。
携帯は常に持ち歩いていると、通報する時にも便利と言えるでしょう。
万が一詐欺の被害にあったら、早めに消費者センターへ相談・連絡しましょう。
急ぎの場合には、弁護士事務所の無料相談などを利用してみてもよいと言えます。