大げさな話で儲かるかのように錯覚させる
利殖商法というのは、「絶対に儲かる」、もしくは「すでに儲けている人がいる」という曖昧な情報で、詐欺を行うという手口が多いです。
お金を預ける形で利益を得るという仕組みを、延々と販売し続けるという特徴があります。
手口についても、若者よりもお金を持っている高齢者を狙うケースが多く、しかも、不意打ちに等しい営業を行ってくることが多いです。
高齢者の場合、利殖商法というものを知らないため、すでに儲けている人がいるビジネスに、あなたも参加しませんかという内容で販売を仕掛けてきます。
ですが、具体的にどのような人が利殖商法に関わっているのか、実態について明らかにしません。
大まかな手口を知っているだけでも、利殖商法で騙されるリスクを下げられるでしょう。
利殖商法の主な事例
近年では「年金の話」など、身の上相談に絡んだ利殖商法が増えてきました。
最初はパンフレットを見せる、もしくはスタッフであることを証明するような形で安心させようとします。
ですが担当が変わることもなく、いつも同じスタッフとだけ会話を進めるという流れになるため、不信感を抱いて相手の行動を観察すると、利殖商法で騙そうとしていることが良くわかるものです。
その他の事例では、利殖商法に騙されないように注意するという、従来の利殖商法とは違った発想で詐欺を行っているケースもあります。
「この辺りで騙された人がいるので注意してください」という形で、信用を得ようとしてきます。
高齢者の場合、身近に頼りになる人がいないため、「すべて私に任せておいてください」というふうに、他の方と相談するチャンスを潰すような行動を良く行います。
このような相談を何度も持ちかけられると、この人は信用できるからという思いで、本来は存在しない商品を購入してしまうようになるのです。
利殖商法の対処法
キッパリ断るようにするだけでも、騙されてしまう可能性を小さくできるでしょう。
詐欺を行ってくる相手は、「何も知らないので騙せる」という考えを重視していますし、何気なく詐欺について語られると、どのように対応して良いかわからなくなる人もいるのです。
それと、パンフレット、メール、電話の類は無視したほうが賢明でしょう。
何度も電話に出ていると、話の巧みさもあり信用してしまう恐れがあるからです。
もし家族や友人に助けてもらえる場合は、間に入ってもらうというのも1つの手です。
詐欺を行う相手は、複数の人に話を聞かれることを嫌がります。
正確に話を聞かれてしまうとボロが出てしまうケースが多いため、1対1で付き合わない、常に誰かを同席させることも効果的でしょう。