被害者増加中のSNS型投資詐欺

SNS型投資詐欺とは

SNS型投資詐欺とは、SNSを通して架空の投資の話を対象に持ち掛け、巧みに金銭を奪い取る詐欺のことです。
持ちかけられる儲け話は、投資アプリや副業、そして仮想通貨投資などバラエティに富んでいます。

SNS型投資詐欺の手口

SNS型投資詐欺の主な手口は、詐欺を行う対象にSNSを通して近づき、ダイレクトメッセージなどを通じて友人関係になることから始まります。
何度もたわいのない話を繰り返し、相手が信用してきたところでLINEでのやり取りに誘導されます。
そこから副業や各種投資の話を持ち掛け、最終的には投資アプリなどを通して相手にお金を入金させ、それをだまし取るというのが一連の流れとなります。

SNS型投資詐欺に気づきにくいのは、実際に紹介された投資を始めた当初は、騙されている側にも利益が発生するからです。
もちろんこれもSNS型投資詐欺側の手口で、1度しっかりと設けさせることで信用させ、どんどんお金を投資させるように仕向けているのです。
新たに大金の入金を行うと、そこから一切の連絡が取れなくなるため、そこで初めて詐欺にあっていたことに気が付くのです。
SNS型投資詐欺の手口は完全にマニュアル化しているため、手口がほとんど同じという特徴があります。

また、このSNS型投資詐欺と似たような手口に、ロマンス詐欺があります。
こちらは、対象と恋愛関係になったうえで同様の儲け話で金銭をだまし取るという方法となっています。
どちらもSNSを通して知り合うという点が共通しています。

SNS型投資詐欺の被害に合いやすい年齢層は、男性が40代から60代、女性の場合は40代から50代とされています。
2023年の警視庁の調査によると、性別で被害者の割合を見てみると、男性が56%と女性よりも若干被害に合う割合が多くなっています。

実際に合ったSNS型投資詐欺の事例

ノーリスクハイリターンの投資というSNS上の広告から、投資グループへ入会した男性は、そこで1600万円以上もの金額をだまし取られてしまいました。
また、有名な実業家を名乗る人物に投資の話を持ち掛けられ、信じて2700万円振り込んでしまったという事例も発生しています。
SNS型投資詐欺の手口は侮れず、実際に合った事例を見てみると、かなり高額な金額をだまし取られていることが分かります。
1億円だまし取られたという事例も発生しているため、自分は大丈夫という油断は禁物です。

知らない人からいきなり投資の話をされたら、詐欺の可能性に気が付くことがでるかもしれません。
しかし、親しい間柄になってしまうとそうした判断能力はガクッと低下してしまいます。
SNS型投資詐欺の被害に合わないためには、実際に対面であったことのない人の話は信用してはいけないということです。